2012/09/23

Sri LankaとBAWA_06 ~古代都市シーギリヤへ~


ツアー初日、合計2時間遅れで本日のメインイベントへと向かう。
向かうは文化三角地帯(Cultural Triangle)といわれる大遺跡群が眠る地へ!

スリランカにある8つの世界遺産のうち5つがこの三角地帯に集中していて、その多くは今も祈りの対象となっている「生きた仏教遺跡」だと、ウダラさん。


景色変わらぬジャングルを走ること3時間.....
改めて自己紹介をし合うが長過ぎる。


2時間遅れというのに、あっついお茶が好きなウダラさんは「キュウケイシマショ、アキコサン。」と、全く急いでいない様子。風土のせいか時間も性格ものんびりしていてステキだね。


&軽めランチ。
虫が飛びかう屋外レストランへ誘われ、一瞬「ヌーン」となるが味は100点満点!
スパイスの辛さでヒーヒー言っている度に「ハヤクバナナヲタベテ!」と、辛さを抑える新しい食べ方を教わる。


そして、また移動。

キターーーーー!

突如ジャングルの中に現れた、高さ195mの巨大な岩山シーギリヤ・ロック!
予定では13時着なのに、既に16時過ぎ.....夕方の体力で上れっての?ウダラさん。

「カンドウスルカラ、ダイジョブダイジョブ」と、言われるがまま。




三角モチーフがデザインコンセプトのシーギリヤ博物館。

2009年にJICAの援助を受けて建てられた博物館ということなので、スタッフの皆さんがニコニコ優しい気がした。しかし出土品の展示を触ろうとしたら「ノーーーーーッッツ!!!」ってかなり怖かったなぁ.....当たり前か(笑)


「ねぇ、ウダラさん。頂上まで何分?」
「イイカラツイテキテ、アキコサン。」

「......。」


「歩いているだけじゃなくて写真撮ってよ、ウダラさん。」
「リョウカイシマシタ、アキコサン。」


高いところ好きだけど、さすがに引いた空中歩廊&螺旋階段。


このガイド.....お客を無視してぐんぐん先に進む。むむむ。


螺旋階段を上ると突如現れた、美女のフレスコ画「シギリヤ・レディー」
5世紀の作品とは信じがたい鮮やかな色。
イギリス統治下にあった1875年、この岩山を望遠鏡で眺めていたイギリス人が、鮮やかな色彩を見つけたという。色のパワーが凄かったんだろうなぁ.....


さらに約60度の傾斜を進む.....(遠い目)


わ〜い、頂上だ〜!と叫びたいところだけれど、ちょうど中間地点。
「ライオンの入口」という宮殿の入口に到達。

以前は頭部もあり、ライオンののどに飲み込まれるような感じになっていたのではないかと、ウダラさん。
シンハラ語でライオンは「シンハ Shinha」、のどは「ギリヤ Giriya」=ライオンののどは「シンハギリヤ Shinhagiriya」となり、これが「シーギリヤ」に変化したものだと!なるほど!!



ふぅ.....まったく頂上に着く気配無し.....

「ここを上るの?」
「ソウデスネ〜。」

「この階段相当錆びてるね。」
「ダイジョウブデスネ〜。」

「......。」


「登頂イェ〜イ!ウダラさん、〜イ!
と浮かれたいところ、頂上になって空気が変わった。



そもそもシーギリア・ロックとは.....

5世紀後半、アヌラーダブラを治めていた父を生きたまま壁に塗り込めて王座を奪い、弟の復讐をおそれて岩山の頂に王宮を築きあげた兄カーシャパ。
弟の報復に追いつめられたカーシャパは自ら命を絶つことになり、天下はわずか10数年で崩壊したという。

頂上は風の音しかしない。
静寂そのもので、王の孤独感がひしひしと伝わってくるような、そんな哀しい気分にさせられる場所だったのだ.....兄弟の争いなんてやだね。


天空から見るとこんな感じ。
この王宮が発見されたのは、約1400年後のイギリス植民地時代というから驚き。王宮・兵舎・住居・ダンスステージ・王のプールなどの跡が見られる。


カーシャパの気持ちにおセンチになりながらも、帰りも魔の傾斜角度が待っている。
ウダラさん、相変わらずレディーを無視したスピードで先をぐんぐん進む.....おのれ.....

「ジカンオーバーデスカラ!」
「はいはい。」


「アキコサーン、サルデスヨー、サル。」
「あー、モンキーね、はいはい。」


この後、疲れ果てた身体に待っていたのは、(私にとって)人生No.1となったホテルとの出逢いだった!(因みにこれまでの想い出No.1は、ハノーバーで万博でのボランティア、極寒テント生活かな〜。)





2 件のコメント:

  1. スゴイ!スゴイ!スリランカ紀行面白いよ〜〜〜〜〜!
    バワ建築って全く存じ上げてなかったけど素敵ね。それにしてもやはりみったんプロなんだね。ってしみじみ思ってしまったよ。続きも楽しみにしてまーす。既に濃いスリランカブログだけどこの後にあの!マダム登場か〜。ドキドキ♥

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  2. ははは、細か過ぎるでしょ〜w んでもこうやって書くと、また体験してるみたいで一石二鳥ね!
    エセプロ、続きもがんばって執筆にいそしみます.....ちなみにあのマダムは未だ登場しませんですのよ〜〜〜♡

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